昨今BluetoothやWi-Fiなどの無線技術によって、電気機器間のケーブルは減ってきています。しかし電源ケーブルなどはまだまだ多く使われています。家庭、オフィスや工場などでは、配線に足をひっかけて思わず転倒したり、ケーブルの途中に傷が入って漏電を引き起こしたりしないよう、配線引き回しを工夫したうえ、ケーブル保護としてレール状の配線ダクトを設けることがあります。配線ダクトの主な用途は先に述べましたが、以下にその分類、注意点を挙げます。
まず分類ですが、レールの一部に窓が開いているものと、すべてを目隠しできるものと、大きく2つに分けられます。前者は主に工場で用いられ、太い電線などを束ねてダクトに入れた際に電線から発生するオーム熱を外に排出するために窓が開いています。後者は主に家庭やオフィスで用いられ、細くかつコンセント挿抜をほとんど行わない電線を保護しつつ美観を保つのに適しています。次に注意点ですが、電線が邪魔にならないよう、壁に沿って這わせたのちに配線ダクトを取り付けます。
その際、所望の長さに切る必要がありますが、特に窓が開いている大部のものは割れやすいため専用の工具を用いることをお勧めします。また窓の有無にかかわらず、レールの端部切断面にささくれが残ると、取り付け後に電線に傷をつける原因となり、結果、漏電の恐れがあります。切断面には適切な処理が必要になります。ご自身での取り付けに不安がある場合は、専門の電気工事業者に依頼することをお勧めします。
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