家電製品を分解すると気がつくのは、かなり多くの部分で結束バンドが使われていると言うことです。
ケーブルの固定や基板などの位置決めなど、ネジや金具よりも多いような気がしてきます。それには理由があります。ネジは金属であるため、電気を通しやすいと言う性質があります。また締め込む時にケーブルを挟むと漏電の恐れもあり、危険です。また使う量が増えると重量が重くなると言うデメリットがあります。
しっかりと固定するには便利なものですが、軽量化や電気を使うようなところには向いていません。結束バンドは樹脂製で電気を通さないため、家電の中に使っても漏電の心配がありません。ネジにはかないませんがしっかりと固定することができます。また重量も軽いので、多く使ってもそれほど重くならないのもメリットと言えます。ただし温度差が激しいような家電では、結束バンドが硬化して脆くなるようなこともあります。利用するところに気をつけなければいけません。家電の中の結束バンドは細いものが多く、あまり邪魔にならないものが主流です。中には色が分かれているものもあり、組み立て時のミス防止のようになっているようなものも見られます。使用する時は、なるべく黒を使わない方が良い理由があります。それは黒の染料に通電しやすいものが使われている恐れがあるからです。せっかく樹脂製の結束バンドを使っても、電気が通ったら意味がありません。色による特徴にも注意が必要です。
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